2023.04.28
戸建て物件の内覧時にチェックしたいポイント
「購入したい」と思える戸建て物件を見つけた場合は、現地を内覧することができます。内覧では図面や物件情報だけではわからないことも明らかになるでしょう。有意義な内覧にするために、ポイントを押さえてチェックしたいところです。今回は戸建て物件の内覧時にチェックしたいポイントを解説します。
戸建て物件の内覧チェックポイント10選
戸建て物件を探していて気になる物件を見つけたら、売主や不動産会社に連絡して内覧を申し込みます。戸建て物件を内覧するときのチェックポイントは、以下の通りです。
- 日当たり
- 風通し
- 眺望
- 騒音
- 間取り
- 水回り設備
- 構造躯体
- 内装
- 外装・外構
- 境界・越境物
リフォームで改善できない日当たりや風通しなどのポイントは、内覧で重点的にチェックしておきましょう。図面やメジャー、カメラなどを持参するとチェックしたポイントを記録するのに便利です。次の項目からは、各チェックポイントを詳しく解説します。
チェックポイント①日当たり
最初のチェックポイントは、日当たりです。部屋の方角を後から変えることはできません。近くに高い建物があると、南向きの部屋であっても日影によって暗くなってしまう場合もあります。
日当たりが悪い家は湿気がこもりやすかったり、生活リズムを整えにくかったりと、日常生活に影響が出ます。快適に暮らすためには、内覧時に日当たりがあるかどうか確認することがとても重要です。
内覧時の日当たりだけでなく、時間帯や季節による違いも意識することが注意点です。洗濯物を外に干す場合は、物干しスペースの日当たりもチェックしておきましょう。
チェックポイント②風通し
風通しも、内覧時にチェックしておきたいポイントです。風通しが良い部屋は快適性が高く、換気によって衛生的な空間を維持できます。反対に風通しが悪い部屋は湿気や結露が発生しやすく、すぐに傷んでしまうことが多いです。
内覧時は窓を開けて、通気性をチェックしましょう。1つの部屋に複数の窓があると、風が通りやすいです。
チェックポイント③眺望
窓やベランダからの眺望も、現地に行かないと確認できないチェックポイントです。内覧時に窓を開ける際は、風通しとあわせて眺望もチェックします。できれば売主に許可をもらい、眺望の写真を撮っておきましょう。後で見返すことができます。
「眺望を遮るような建物があるかどうか」「隣の建物や道路からの視線が気にならないかどうか」が主なチェックポイントです。眺望に問題があるとストレスを感じて、住み心地が悪くなってしまいます。許容範囲は人によって違うため、自分の感覚を大切にしましょう。
チェックポイント④騒音
騒音の有無をチェックすることも重要です。うるさいと感じる基準は人それぞれ異なりますが、我慢できないレベルの騒音がある場合は注意しなければなりません。夜眠れなくなったり体調を崩したりして、深刻な健康被害が出る可能性があります。
騒音が原因で近隣住民とトラブルになるケースも少なくありません。隣の家との距離や窓の位置関係などをチェックしておくと良いでしょう。
チェックポイント⑤間取り
家の使い勝手を大きく左右するチェックポイントが間取りです。部屋数や広さは事前に図面で確認しておきましょう。内覧当日は「家具配置」や「動線」を中心にチェックするのがおすすめです。
内覧で間取りをチェックする際、メジャーがあると便利です。間取り図面には記載されていない寸法を測ったり、家具配置のシミュレーションをしたりできます。
チェックポイント⑥水回り設備
浴室・トイレ・キッチンなどの水回り設備も要チェックです。水回り設備で漏水していると、家が傷む原因になります。シミができていたり床が浮いていたりする場合は、注意しなければなりません。
水回り設備の補修や交換には高額な費用がかかってしまいます。購入後に後悔しないよう、内覧の時点でしっかりとチェックしておきましょう。
チェックポイント⑦構造躯体
内覧時は構造躯体のチェックも欠かせません。室内を見るときは床の傾きや柱の歪みがないかチェックしましょう。点検口を開けると、床下や小屋裏の状態も確認できます。
屋外に出て、外壁や基礎にヒビが入っていないか確認することもポイントです。ヒビの長さが1m以上ある場合は、内部が腐食している可能性があります。
チェックポイント⑧内装
壁紙が床材などの内装も、内覧時に見ておきたいポイントです。壁紙がよれている場合は、建物の歪みや漏水が起こっている可能性があります。
内装の汚れや臭いについても確認しましょう。たとえばタバコのヤニやペットの臭いは簡単に落とすことができないため、内装をリフォームする必要が出てきます。
チェックポイント⑨外装・外構
戸建て物件のチェックポイントは室内だけではありません。外装や外構もチェックポイントになります。内覧時は家の周りをぐるっと一周してみましょう。
外装は「目立つ傷や汚れ、剥落がないか」要チェックです。外構はフェンスや塀などが「付いているか」「老朽化していないか」などチェックします。
チェックポイント⑩境界・越境物
戸建て物件の場合、境界や越境物が原因で近隣住民と揉めるケースがあります。トラブルに巻き込まれないためには、内覧時に境界や越境物をチェックしておくことが重要です。
境界標の位置や、越境物の有無を確認しましょう。万が一境界標の位置がわからなかったり越境物があったりする場合は、解決するのに時間がかかる可能性があります。
戸建て物件の周辺環境チェックポイント5選
戸建て物件を内覧する際は、周辺環境のチェックも忘れてはなりません。周辺環境のチェックポイントは、以下の通りです。
- 交通アクセス
- 生活利便性
- 治安
- 騒音発生源
- 近隣住民
次の項目からは、各チェックポイントを詳しく解説します。
チェックポイント①交通アクセス
毎日会社に通勤する方は、交通アクセスを重視しているのではないでしょうか。実際のところ交通アクセスは、家の住み心地に大きな影響を与えます。交通アクセスが良い戸建て物件は、時間にゆとりをもって生活できるのが魅力です。
まず勤務先までの通勤ルートや所要時間は、事前に調べておくことをおすすめします。内覧当日は最寄り駅から物件まで実際に歩いてみましょう。地図では読み取りにくい高低差や信号の有無などがわかります。
チェックポイント②生活利便性
日常的に利用する施設が近くにあると、生活利便性が向上します。スーパーマーケットやコンビニエンスストアは利用頻度が高いため、ぜひチェックしておきたいポイントです。内覧時は実際に入店して営業時間や品揃えなどもチェックすると良いでしょう。
生活利便性を高めてくれる施設は店舗だけではありません。病院が近くにあると、体調を崩したときに役立ちます。子どもがいる場合は、学校からの距離も要チェックです。
チェックポイント③治安
現地に足を運ぶと街の雰囲気をつかむことができ、治安もチェックできます。駅から物件までのルートを歩いてみて、街灯の有無や人通りの多さなどを確認しましょう。
昼と夜で雰囲気が一変する街も少なくありません。たとえば昼は人通りが多いのに夜は物寂しい雰囲気の街は、帰宅時に不安を感じる方も多いでしょう。できれば時間帯を変えて複数回チェックすることをおすすめします。
チェックポイント④騒音発生源
近くに騒音発生源がないか、周辺を見渡して確認する作業も必要です。高速道路や幹線道路、パチンコ店、繁華街が近くにある場合は、騒がしく感じる可能性があります。
そして意外と見落としやすいのは、病院や消防署、警察署です。緊急車両が出入りするため、サイレンの音が聞こえることを想定しておきましょう。
チェックポイント⑤近隣住民
売主と話をする際は、近隣住民について聞いておくことをおすすめします。過去に近隣住民とのトラブルが起きたことがある場合は、経緯を詳しく確認することが肝心です。
とくにトラブルが起きていない場合でも、世代や家族構成を聞いておくと良いです。今後の近所づきあいに役立つ可能性があります。
まとめ
戸建て物件の内覧は、購入を決めるための重要な判断材料になります。チェックすべきポイントは室内だけでなく周辺環境まで多岐にわたります。後悔のない決断ができるように、隈なくチェックしましょう。
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※この記事は2023年4月現在の情報を基に作成しています。今後変更されることもありますので、ご留意ください。